「誤解だらけの個人情報保護法」

2005年4月に全面施行された個人情報保護法は、個人も企業にも過剰反応ともいうべき大変な混乱をもたらしている。官に優しく個人には厳しいといわれる法の実態と適切な対処の仕方を実例を交えながら解説した。企業・団体・学校などでの適切使用ガイド。(現代書館担当者紹介コメントより)

 定価1200円+税

出版社 現代書館
フォー・ビギナーズシリーズ102
4月中旬発売予定
藤田 悟・文 ふなびきかずこ・絵
A5判変型並製 178頁

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2年半をかけた執筆取材活動をまとめました。2005年4月に全面施行された個人情報保護法は、個人も企業にも過剰反応ともいうべき大変な混乱をもたらしています。同窓会の名簿が作れない、子どもの学校の連絡網が作れない、事故で重篤の親族に病院が会わせてくれない、懸賞当選者の名簿の公表は、貰った名刺を会社で共有していいの、同窓会名簿で会社のDMはとか、この書で、医療、福祉、企業、地域、警察などの各分野で何が起こっているか把握して、問題点を洗い流して改善していかないと、国民の知る権利が阻害されることや更なる情報隠しが行なわれます。行き過ぎた過剰反応を止めないことには、開かれた情報化社会、IT国家としての進化はありません。


「CONTENTS」

はじめに

個人情報保護法関心度チェックリスト

第1章 個人情報保護法を理解する

個人情報保護法の個人情報と適応事業者とは
法律が定める個人情報とは
法律が施行されてもなくならないDMと勧誘電話
電話帳は保護法に適応されない矛盾
個人情報を流出させた企業の責任について
個人情報保護法による社会的責務
5000人を超えない個人情報を取り扱うには法律関係なし
個人情報保護基本法制に関するこれまでの経緯

第2章 身近に起きている過剰反応

JR宝塚線脱線事故後でも過剰反応
学校の緊急連絡網がなくなる
神様にも影響している個人情報保護法
全国学力テストと個人情報保護法
教育機関でも起きている過剰反応
個人情報保護法とプライバシーマークとの危険な関係
この法律は権力者の報道隠しに使われている
個人情報の同意なしで提供できる事例公表
名簿業者やDM発送業者の法律回避方法

第3章 個人情報保護法による企業問題

個人情報保護法施行により会社員のうつ病患者激増
個人情報保護法によって社員が監視される
個人情報を流出させないよう社員に懲戒解雇・損害賠償誓約書
エステティック大手の顧客情報漏洩事件一人3万5000円の賠償金
過去最悪の最大手印刷会社から個人情報864万人分流出
個人情報保護法のために仕事を失った人々
個人情報保護法により企業が被害者から加害者に変貌する現実
個人情報を流出させた企業の今後や処分について

第4章 官にはやさしく民にはきびしい個人情報保護法の実態

国や行政機関での過剰反応
懲戒免職の職員を匿名扱いにする国や地方自治体
民間に個人情報保護を押しつけて行政が個人情報を垂れ流し
住基ネットのための法律ではなく民間管理の法律
住民基本台帳閲覧と個人情報保護法は反比例
個人情報保護法と戸籍法との怪しい関係
国家権力によって収集された警察情報流出
市職員が目的外での個人情報閲覧は許される
政府・地方自治体関係からの個人情報流出での詳細説明は必要ないのか
Nシステムと個人情報保護法
警察の匿名発表は個人情報保護法で加速されていた
行政機関が個人情報を流失させた際の罰則について

第5章 個人情報保護法によって想定できる被害

警察捜査にも支障が起き犯罪者国家に
災害発生時の死者が分からなくなる
不良品回収ができずに死者が増える
「長者番付」廃止決定で脱税天国「日本」に
個人情報保護法と傷害事故
長寿番付も廃止され年金不正受給が増える
選挙活動では個人情報垂れ流し状態に
物的証拠が返却される個人情報流出事件が続出
自衛隊による国民監視と個人情報保護法

第6章 個人情報保護法の課題

世論調査が成り立たなくなる
個人情報保護法によって孤独死が増える
個人情報保護法によってがん難民が激増する
個人情報保護法に関する世論調査の結果
権力者に有利に向かってしまった個人情報保護法
個人情報漏洩罪可決によりあなたも刑務所行き
ネット自殺と個人情報保護法と通信の秘密との曖昧な関係

第7章 法律では守られないので自分で守る

個人情報保護法施行後も名簿業者に顧客データが売られている
ごみは個人情報保護法には無関係
個人情報保護法施行後も懸賞応募は危険
クレジットカード作成時には個人情報流出に合意している
聞き込みは個人情報保護法と無関係
法律施行後もなくならないDMはこう対処せよ
開示請求して自分の個人情報を知っておく

第8章 企業の存続に必要な個人情報保護知識

企業は社員の個人情報を守る必要がある
商業登記簿は個人情報保護法の適用除外
セキュリティーについて
社員教育よりも個人意識の問題
個人情報を流出してしまった際の対策の有無による処罰
極秘書類は何かを意思統一させる
曖昧な記憶が個人情報を流出させる
パソコンまわりの整備対策が急務
社員を再教育することが個人情報流失の鍵になる
個人情報保護法対策保険について
どうなっているの最近でもこんなにある主な個人情報流出事件

[付録]

個人情報保護法Q&A
個人情報の保護に関する法律の概要

おわりに